[母]妙な現実

いろんなモノが
消えていく。




散歩に出かける用の
携帯酸素ボンベの
キャリーも
何十本もあった
まっさらの
携帯酸素ボンベも
在宅用の酸素濃縮装置も
すべて
引き取りに来てもらった。



スッキリしすぎる玄関。
スッキリしすぎる部屋。








つい先週は
生きていたのに。


ついこないだまで
一生懸命
病とたたかって
リハビリも
がんばって
生きていたのに。







いろんな思いが
溢れでて
胸がしめつけられる。







母親のがんばりを
側てみていたし、
生きよう
生きようと
ガリガリになっても
けなげに
一生懸命
本当に最後の最後まで
頑張っていたのを
知ってるから
だから余計に
たえられない。







なにがなんでも
母親を守ってやろう
母親を救ってやろう
母親を元気にしてやろうと
その思いだけで、
ずっと一緒に
病と向き合い
たたかってきた。


なのに・・・
守れなかった。
救えなかった。
元気にすることができなかった。





母親を救う道はなかったのか。
母親はどんな思いでいたのか。
母親のココロの叫びをちゃんと聞けたのか。





考えれば
考えるほど
胸がぎゅぎゅーーっと
しめつけられる。







今日の”てっぱん”(朝ドラ)で
”親孝行したいときに親はなし”
というセリフがあって
ドキっとした。


親孝行できたんだろうか。